石川遼「激怒」事件と"モンスターファン"

10月27日17時35分配信 産経新聞

男子ゴルフの石川遼が珍しく怒りをあらわにした"事件"は記憶に新しい。ゴルフ日本一を決める日本オープン選手権の最終日(18日)、6番ロングの4打 目。ピンまで約40ヤードのバンカーショットを打とうとした瞬間、観客の携帯電話からカメラのシャッター音が鳴り、スイングを中断。その方向をにらむと、 右手で太ももを2度もたたき、怒りをあらわにしたのだ。

 この記事について早速、本紙の読者サービス室に"抗議"の電話があった。いわく、「あのさわやかな遼クンが、シャッターの音ぐらいで怒るわけがない」というのだ。

 おそらく石川のファンなのだろう。現場で取材した本紙記者は「誇張でも何でもなく、本当に怒っていた」と証言する。いったい、石川が「怒るわけがない」というのはどういう根拠なのだろうか。

 石川の登場で男子ゴルフ界はにわかに活気づいた。ギャラリーの数も2006年当時は43万8772人だったのが、右肩上がりに増えて、昨シーズンは52 万人を突破した。だが、ファンの増加とともに、マナー違反が目につくようになったのも否めない。プレー中の撮影は禁止。携帯電話も電源を切るのがマナー だ。ところが、これを守らない人が実に多い。コースの係員が注意しても「金はらっているんだからいいだろう」と開き直られることもあるという。

 宮里藍が逆転優勝したSANKYOレディースの最終日(11日)でもこんなことがあった。宮里藍がホールアウトした時点で首位の全美貞とは1打差。「優 勝はもうないな」とあきらめていたという。ところが、全美貞が最終18番の第3打を池に入れ、タナボタで優勝が転がり込んだのだ。

 この時の心境について宮里藍はブログにこうつづっている。

 〈ミジョンさんが池に入れてしまった時の拍手、私としてはとても心が痛かったです。非常にその拍手が残念で仕方ありませんでした〉

 米ツアーでは誰に対してもいいプレーには惜しみなく拍手が送られ、ミスにはため息が漏れる。それを思うと日本のマナーはまだまだ発展途上と思わざるを得ない。

 ひいきの選手を応援したい気持ちは分かるが、時としてその行為が選手を怒らせたり、悲しませたりもする。熱心な応援のつもりでも、もしかしたら"モンスターファン"になってしまっているのかも...。(本間普喜)

>どんなスポーツでも観戦マナーの悪い人っていますよね
そんな人は永久追放するべきだと思いますが・・・

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